物語のはじまり

苺カラーの可愛いお庭に、ワクワクする午後。そこに座る彼女がイキイキしているからこそ、景色もパァっと明るさを増す。彼女が内側で大切にあたためてきた、新たな夢のカタチ。勇気の一歩を進めて外に出してみた時、想像を超えたあたたかさが彼女を迎えてくれた。人の笑顔を想って描いてきた夢だからこそ、共感や応援が本物のチカラになる。愛されて、皆んなのものになって広がってく、ステキな夢の未来が見えた。

春を前にした肌寒さの中、澄んだ朝の景色を眩しそうに眺めてカメラを向ける、やわらかな笑顔がとてもきれいだった。撮影の楽しさは一緒に作り出せるけれど、目の前の世界に出会って感じているときめき、切なさや希望…そんな心の中の輝きは繊細で。向けたカメラへの意識で邪魔して消してしまわないよう、願いを込めて声をかける。

晴れの日も曇りの日も雨の日も、顔を合わせてたくさんの言葉を交わして、共に歩いてきた道。これからも手をつなぎ、歩いて行く道。豊かにそよぐ緑の中で呼吸するようにのびのびと安らいで、道に咲く花に祝福されるくらい微笑ましく可愛らしく、周りを幸せと笑いで包むほどに、仲良しで楽しく歩く二人。ずっとずっと、見ていたい。

その瞳がうれし涙に濡れるのを、悲し涙や悔し涙で潤むのも知っている。子供のように無垢で素直な心の人。大人の冒険家も顔負けの探検家だ。凛とした深い愛と勇気と智慧に満ちていて、自由気ままに心地よい方へ進んでゆく。目指す先にはいつもまっすぐに自分と仲間の心から幸せな笑顔がある

ダナンの朝焼けは、蛍光ペンをミルキーにしたような淡く優しい色の空だった。砂浜を駆けて駆けて、波際にたどり着いた。刻々と空が色を変えていった。それは初まりであり、終わりであり、永遠に続くもののようでもあり、時を経て再び出会えたもののようでもあった。足を止めた彼女と共に、この人生の、今という瞬間の美しさと奇跡の中に佇んだ。

かわいい小物の彩りや、やさしいライトの明かりが、かわいい女性にはとてもよく似合う。好きなものや似合うものは人それぞれで、こんなぴったりの出会いには、女神を見ている感覚になる。心がトキメキに溢れるうれしさや、子供のように純粋な気持ちをその人自身が味わえていて、心の水瓶が喜びで満ちている瞬間。女性の美しさが溢れ出る。

わんぱくに駆け回っていたその子は、小さな妹さんと二人で座ると、頼もしいお兄ちゃんになった。お兄ちゃんのやさしさと、見つめ返して笑う小さな妹さんのかわいさと、それを愛おしく見守るお母さんの微笑み…そんな全部を祝福するように、やさしい夕日があたたかく照らしていた。この柔らかな光がこの先もずっと、ご家族を包みますように。

もちろんのこと、カフェは男子の心も満たしてくれる。心地いい空間をゆったり味わうひと時や、丁寧にいれられたラテを口にして身体が芯から緩むような至福に包まれる時間。そんな時間はきっと男性にこそ必要で。日頃から日常の幸せを楽しむのが上手な女性以上の感動があるのかもしれない

小さな奇跡が起きたような印象的なシーンだった。その日、幻想的な空の下、ショッピングモールの電飾が金色に輝くフロアを作っていた。綺麗だと喜んで、辺りを見渡してクルッと一回りした彼女の姿こそ眩くて、童話の世界から抜け出でてきたみたいだった。あの夜の光景は今でも忘れられない

カメラの画像を整理しながら、カフェタイム。窓際の席の陽当たりがちょうど居心地がいい。昨日より賑わう窓の外。行き交う人が、楽しそうに街を散策しているのを見て、そっか今日は休日なんだと思い出す。お休みもお仕事ですか?と尋ねる店員さんに笑って返しながら、時間も場所も気の向くままにお仕事できてる今の幸せを、そっと感じる土曜日の午後。

この日の彼女のための空間みたいにその場所が似合っていた。好みの服装と相性もぴったりで。こんな時はうれしいくらい環境も味方してくれて、撮影チャンスが訪れる。彼女が座ってこそ完成するキュートな空間。旅先で風景写真を撮ることが少ない私なのだれど、ああこれが私の好きな風景なのだと納得する笑。屋内でも外でもいい。人のいる景色が好きだ。

その人が座ると、空間がかわいくまろやかに見えた。凛とした美しい人は、共に過ごすと、春のひだまりを楽しむ子犬や子猫のように、ふんわり無邪気でかわいらしい人だった。お気に入りの音楽に身体を揺らして、お天気のテラスを見ながら、大好きなカフェ空間を満喫する。そんな彼女といると、まるで一緒に日向ぼっこしているような心地がした。