照り輝くもの

ダナンの朝焼けは、蛍光ペンをミルキーにしたような淡く優しい色の空だった。砂浜を駆けて駆けて、波際にたどり着いた。刻々と空が色を変えていった。それは初まりであり、終わりであり、永遠に続くもののようでもあり、時を経て再び出会えたもののようでもあった。足を止めた彼女と共に、この人生の、今という瞬間の美しさと奇跡の中に佇んだ。